2016.07 西穂高岳日帰り登山 -岩稜から眺める北アルプスオールスターズ-

2016.07.18 海の日に北アルプスの西穂高岳に日帰り登山に行ってきました。

コースは最もポピュラーと思われる新穂高ロープウェイを利用するコースです。

前日の悪天候が一転して超快晴に恵まれ、澄み渡る青空と北アルプスの名峰群を心行くまで堪能することができました。

最寄りのICは高山東ICです。
国道158号線の町方の交差点にあるサークルKとその少し先にあるデイリーヤマザキが、最後の24時間営業のコンビニになります。

鍋平園地の登山者用駐車場(駐車料300円)に車を止め、第二ゴンドラの発着駅となるしらかば平駅まで歩いて向かいます。
夏の登山シーズンは第二ゴンドラの早朝増発便が運行されます。

この日は朝7:00発の増発便でした。第一ゴンドラには早朝増発便はありませんのでご注意を。
西穂ロープウェーしらかば平駅

時刻が近づくと係員の誘導により、建物内チケット売り場に進みます。ここで運賃を払いチケットを購入します。
チケット売り場に量りが置いてあり、6kgを超過する場合は荷物代を支払います。

往復2,800円+荷物料400円(往復分)

モンベルクラブの提施設携である「モンベルフレンドショップ」となっているため、会員カードを提示すると往復乗車券に割引が効きます。本人を含めて5名まで割引が効きます。

往復運賃2,800円 → 2,500円なり

二段式のゴンドラが上昇を始めると、背後に笠ヶ岳が見えてきます。
新穂高ロープウェイから笠ヶ岳

このゴンドラからは焼岳、乗鞍岳、槍ヶ岳、名だたる名峰を見ることができます。

まもなく空中散歩が終わり駅にゴンドラが到着します。
新穂高ロープウェイ西穂高口駅

07:20 登山届を提出し、出発します。
駅舎内と登山道を少し進んだ先の、登山届提出所でも提出することができます。

歩き始めは千石園地と呼ばれる整備された道です。登山届提出所を過ぎると登山道らしくなってきます。登山道は前日の雨でぬかるんでいるところもあります。

08:10 樹林帯の登山道を一時間ほど登ると西穂山荘が見えてきました。
東邦大学医学部の診療所もあります。
西穂山荘と診療所

綺麗な山小屋です。
西穂山荘

テント撤収完了してしまっているのでわかりづらいですが、テント場はあまり広くないです。
IMGP4955

少し休憩をとり、西穂高岳方面に進みます。
丸山までは基本的に歩きやすいフラットな道で、大きな岩が転がっている道を上っていきます。
西穂山荘-丸山

登山道は危険な個所はありませんが、石が積み重なったガレ場となっている部分が多く、歩きにくいです。
靴底のしっかりしたトレッキングシューズや登山靴であればそれほど気になりませんが、
靴底の柔らかいスニーカーだと苦戦するかもしれません。

08:40 西穂丸山に到着。バックの笠ヶ岳が綺麗です。
西穂丸山

つづいて西穂独標に向けて稜線を進みます。
IMGP4967

独標手前に鎖場と手を使って登る岩場があります。落石を起こさないよう慎重に登ります。

09:10 西穂独標(2,701m)に到着。
西穂独標

振り返ると、、、上高地と焼岳、その奥に乗鞍。西穂山荘の屋根もちょこっと見えます。
西穂独標から上高地、焼岳、乗鞍岳

これから進む北方向に目を向けると、ピラミッドピークとその奥の西穂高岳が見えます。
西穂独標からピラミッドピーク

さらにその先は、西穂高岳~間ノ岳~ジャンダルム~奥穂高岳の超上級者以外お断りの岩の稜線が続いています。
IMGP4982

先に進むと、まず岩の急斜面を下降します。
その先も岩稜が続き、やせ尾根になっているところや、足場の悪いところもあるので注意が必要です。
雨天時は岩が滑りそうで歩きたくないコースです。もし足を滑らせたら滑落は免れない部分もあります。

途中、岳沢小屋を見下ろすことができます。
岳沢小屋

09:40 ピラミッドピークに到着。
ピラミッドピークと西穂高岳

歩いてきた道を振り返ります。
IMGP5043

本日の目的地、西穂高岳に向けて進みます。この先も気の抜けない道が続きます。

笠ヶ岳を望む天空の散歩道。岩稜の中にもこんな歩きやすいところもあります。
笠ヶ岳を望む天空の散歩道

とはいえ大部分は気の抜けない岩稜のガレ場が続きます。
周囲の絶景に見とれて足を踏み外さないよう気を付けます。

西穂高岳の山頂直下には、傾斜のある岩場があります。
足場、手掛かりはしっかりしているので、落ち着いて登りましょう。基本は登りの人が優先です。
西穂高岳への岩場

10:40 西穂高岳(2,909m)に到着。
西穂高岳山頂から槍ヶ岳を望む

歩いてきた道を振り返ります。上高地、焼岳、霞沢岳、奥に嫋やかな乗鞍岳。
IMGP5020

この登山で最も印象に残った笠ヶ岳
笠ヶ岳

北アルプスのシンボル槍ヶ岳、鷲羽岳、三俣蓮華岳、双六岳などの裏銀座の山々
西穂高岳から望む槍ヶ岳

正面、奥穂高岳へと続く岩稜と前穂高岳
西穂高岳から間ノ岳-奥穂高岳

北アルプスらしいダイナミックな岩稜を堪能できます。360度どこを見ても常にアルプスの名峰群を望むことができる最高の縦走路です。いつまでも飽きることのない絶景を堪能し、名残惜しいですが下山します。

午前中に北に向かって歩き、午後に南に向かって歩いたので、右半身だけきれいに日焼けしました。
遮るもののない稜線を歩き続けるので、日焼け対策は必須です。

西穂山荘まで戻り、ソフトクリームを食べ、最後の下りに向けて燃料を補給します。
名物のラーメンは次回に取っておきました。

下山後は栃尾の辺りの川沿いの「荒神の湯」に立ち寄り汗を流します。入浴料は寸志です。
脱衣所はありますが、鍵のかかるロッカー等は無く、お風呂も露天風呂1つでシャワーやカランもありません。
質素で素朴ですがいい温泉でした。

おしまい

■コースタイム

S西穂高口(千石平)07:17 → 07:37旧ボッカ道分岐
→ 08:10西穂山荘08:20 → 08:36西穂丸山 → 09:12西穂独標09:34
→ 09:43ピラミッドピーク10:09 → 10:17チャンピオンピーク4峰10:25
→ 10:42西穂高岳11:29 → 11:48チャンピオンピーク4峰11:54
→ 12:07ピラミッドピーク12:23 → 12:37西穂独標13:01 → 13:27西穂丸山
→ 13:39西穂山荘14:00 → 14:28旧ボッカ道分岐 → 14:42西穂高口(千石平)

山行 約4時間20分
休憩 約3時間20分
合計 約7時間40分

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