2014.09.13 南アルプスの女王こと仙丈ケ岳に日帰り登山に行ってきました。
その名にふさわしい堂堂とした美しさと、
周囲を取り巻く名峰たちを眺めながら歩くことのできる最高の登山でした。
09月13日
仕事を終えて、南アルプスの玄関である戸台を目指して車を走らせます。
中央自動車道駒ヶ根ICで高速を降り、下道をしばらく走ります。
戸台の駐車場に到着。広大な駐車スペースが用意されています。
車内で仮眠をとります。おやすみなさい。
05:00頃
周囲が明るくなり、バスのエンジン音が聞こえ始めました。
準備を済ませてバス停に向かいます。
バス停はすでに長蛇の列で、乗車券を買うための列に並び、
その後バスに乗るための列に並ぶことになり、
並び始めてからバスに乗るまで1時間半かかりました。。。
バスは幅員の狭い南アルプス林道を快調なペースで駆け上がっていきます。
もともとはトロッコの線路が敷かれていたところが今は道路になっているそうです。
07:30 北沢峠(2,030m)に到着。
仙丈ケ岳に向けて登り始めます。
苔が綺麗です。
樹林帯の登りがしばらく続きます。
ところどころ、木々の間から北岳が見えます。
08:40 小仙丈ケ岳と馬の背ヒュッテの分岐に差し掛かります。小仙丈ケ岳へ向かいます。
標高が2,700mを超えてくると樹林帯を抜け、ハイマツ帯に出て視界が開けます。
振り返ると、長衛小屋のテント場が見えます。
色鮮やかなテントがびっしりと設営されています。
更に上に目を向けると、南アルプスの貴公子こと甲斐駒ケ岳が鎮座しています。
ハイマツの中にナナカマドの実の赤が鮮やかです。
09:20 小仙丈ケ岳(2,855m)に到着。南アルプスの女王の名に相応しい優雅な山体の仙丈ケ岳が望めます。氷河が刻み込んだカールを抱えています。
偏西風で吹き付けられた雪が稜線の東側に雪庇を作り、
それが崩落、積層して氷河を形成していたそうです。
そのため、日本の氷河は山の東側斜面に形成されたそうです。
ここから絶景の稜線歩きが始まります。
伊那谷が見下ろせます。
10:20 絶景の中を歩き、仙丈ケ岳(3,033m)に到着。
山頂からは360°の展望が楽しめます。
日帰り可能な百名山なので、山頂は展望を楽しむ登山客で混雑していました。
続いて、仙丈ケ岳とは打って変わって、スリルある岩稜が続く大仙丈ケ岳に足を延ばします。
足場はしっかりしているので慎重に歩けば、
見た目ほど危険を感じることなく歩くことができました。
10:50 大仙丈ケ岳(2,975m)に到着。こちらは人が少なく、絶景を独り占めすることができました。
北岳があり、隣に間ノ岳があり、、、その奥の富士山は雲に隠れて見えません。
標高1位、2位、3位の共演は次の機会に持ち越しです。
振り返って仙丈ケ岳。こちらから見るとなかなか荒々しい印象です。
仙丈ケ岳に戻り、仙丈小屋に向かい下山します。
仙丈小屋の水場は徒歩5分くらいのところにあり、水量豊かでした。
下山は薮沢コースを下ります。
途中の馬の背ヒュッテを過ぎると薮沢沿いの道に出ます。
ルートは明瞭ですが、足場の悪いところもあるので注意が必要です。
この時期も残雪が散見されました。
しばらく沢沿いを下ると登山道は沢から離れ、樹林帯をひたすら下ります。
時折展望が開けると、200名山の鋸岳が正面に望めます。
14:30 長い樹林帯を下り続け、南アルプス林道沿いの大平山荘に到着です。
そこから北沢峠まで少し登り返し、バスで戸台の駐車場まで戻ります。
下山後は伊那市の高遠温泉さくらの湯で温泉に入り帰宅しました。
日帰り登山ができる3,000m峰である仙丈ケ岳で、
絶景の稜線歩きを楽しむことができました。