2016年5月 日本百名山の一座である栃木県の那須岳に日帰り登山に行ってきました。岩々しい茶臼岳、朝日岳と対照的に緑あふれる高層湿原を抱える三本槍岳の那須三山を巡る楽しい山行でした。
今回の登山口までのアクセスは車を利用しました。
東北道を北進し、最寄りICの那須ICで降ります。
ICから登山口までにコンビニが数件あるので、必要なものはここで調達することができます。
峠の茶屋駐車場までの道は全面舗装路で少し道幅が狭いところもあります。
駐車場はかなりの台数分スペースがあり、01:30到着の時点ではまだ10台程度しか停車していませんでした。
駐車場のトイレは利用可能でした。
4時まで車中で仮眠します。
4:00
あたりが少し明るくなってきたので、準備をして出発します。
登山届を記入し出発します。(04:40)
道迷いの心配のない登山道が整備されています。
風もなく穏やかな天気のなか、飯盛山の向こうから太陽が出てきました。
午後からは風が強くなる予報なので先を急ぎます。
那須岳の主峰、茶臼岳が望めます。
まもなく峠の茶屋跡避難小屋が見えてきます。
この時期は避難小屋手前に雪渓のトラバースがあります。昨冬は降雪が少なかったので今年の残雪は少ないようです。
斜度も横切る長さもそれほどなく、ステップもしっかり蹴りこまれているため、
アイゼン無しで通行できました。
峠の茶屋跡避難小屋(06:40)
休憩をとり、茶臼岳を目指します。
茶臼岳 1,915m登頂。
ロープウェーの運転時間前なので、山頂は貸し切りでした。
10分ほどで御鉢巡りができます。
続いて、登ってきた道を避難小屋まで戻り、朝日岳を目指します。
朝日岳の手前の剣が峰は落石に注意すべきトラバースがあります。
注意して速やかに通過しましましょう。
また、例年この時期は旭岳へ向かう道に斜度のある雪渓のトラバースがあるそうです。
先の暖冬で、今年は残雪が少ないためこちらでは雪渓トラバースはありませんでした。
登山道は岩場ですが、鎖手すりが懇切丁寧に整備されています。
帰路にこの鎖手すりのありがたさを身をもって実感することになるとはこの時は露程も思いませんでした。
朝日岳に到着。標高1,896m
続いて三本槍岳を目指します。見るからに気持ちのいい稜線が続いています。
途中、清水平という高層湿原があります。
木道が整備されています。
この先には登山道が抜かるんでいるところがあるので気を付けて歩きましょう。
三本槍岳登頂。標高1,917m
山頂で休憩をとり、下山のため来た道を戻ります。天気予報通り、徐々に風が出てきました。
朝日岳への稜線まで戻ってくると、真っすぐ歩けないほどの強風が吹いてきました。
姿勢を低く一歩一歩慎重に歩を進めます。
朝日だけの分岐点まで戻ってくると、強風によりたくさんの方が座り込んで、立往生しています。
水筒からこぼれた水が下に落ちずに真横に飛んで行くような猛烈な風が吹いています。笑
風が弱まるか様子を見ましたが、一向に弱まる気配がないので意を決して下山を再開します。
ここから先は岩場ですが、鎖手すりが整備されているので、鎖を頼りになんとか下山することができました。
登山道の整備に感謝です。
午前中のうちに、駐車場まで下山することができました。
ロープウェイを使うとさらにコースタイムを短縮することができるので、
登山初心者を連れてきて、山の景色のすばらしさを体感してもらうのにはうってつけの山だと思います。
おしまい。
■コースタイム
峠の茶屋駐車場04:30 → 04:38登山指導所・登山ポスト
→ 04:53中の茶屋跡 → 05:16峰の茶屋跡避難小屋
→05:23硫黄鉱山跡 → 05:43お釜口 → 05:48山頂口
→ 06:05那須岳7 → 06:17お釜口 → 06:35硫黄鉱山跡
→ 06:40峰の茶屋跡避難小屋06:45 → 06:58恵比寿大黒
→ 07:18朝日の肩 → 07:25朝日岳07:31
→ 07:36朝日の肩07:42 → 07:50熊見曽根
→ 07:561900m峰 → 08:08清水平
→ 08:21三本槍岳・中の大倉尾根・北温泉分岐
→ 08:46三本槍岳09:08 → 09:31三本槍岳・中の大倉尾根・北温泉分岐
→ 09:40清水平 → 09:511900m峰 → 9:57熊見曽根
→ 10:08朝日の肩10:21 → 10:35恵比寿大黒
→ 10:46峰の茶屋跡避難小屋10:51 → 11:05中の茶屋跡
→ 11:14登山指導所・登山ポスト → 11:25峠の茶屋駐車場
山行:約5時間40分
休憩:約1時間20分
合計:約7時間00分