前日の火打山に続き、今日はもうひとつの百名山 妙高山に登ります。
起床
今日も前日に続き、素晴らしい青空が広がっています。
朝食をとり、テントを撤収します。
テントをここに張ったまま、妙高山にアタックする方法もあるのですが、
黒沢池ヒュッテ ~ 富士見平のルートも歩きたかったので、
テントを持って黒沢池ヒュッテまで行き、そこにザックを置かせてもらう計画としました。
黒沢池ヒュッテ ~ 富士見平 のコースも花が咲き誇る高層湿原の中を歩くことのできる素晴らしいコースでした。それは後程。
まずは黒沢池ヒュッテを目指します。
今日も北アルプス後立山連峰がバッチリ見えます。
まもなく、黒沢池ヒュッテを見下ろせる茶臼山に到着。
奥に頭を出しているのが本日の目的地である妙高山です。意外と遠い。
あの遠くに見える高い山は一体なんだ!?
と思ったらどうやら日本海の佐渡島でした。
下り道をしばらく歩くと黒沢池ヒュッテに到着です。ここでテントの入ったメインザックをデポさせてもらいます。
すでにたくさんのザックが並んでいました。
こちらのテン場はあまり広くなく、個人的には高谷池ヒュッテのテン場の方が好きです。
水場も要煮沸とのコメント有です。
アタックザックに切り替えて妙高山を目指します。
小屋を出発するとすぐに登りが始まります。
ほどなくして、大倉乗越に到着。
不思議なキャラクターが描かれた標識が立っています。
このキャラクターは「ミョーコーさん」(年齢753歳)というそう。
「ヒッチー」という名の妹と、「ヤケモン」という名の弟を持つとのこと。
ここ大倉乗越は妙高山の外輪山の一部で、ここから一旦下り、妙高山への登り返しが待っています。
ここからの下りは結構な斜度で、補助のためのロープが張ってある部分もあり、気の抜けない下りが続きます。
ある程度下りきるとガレ場をはじめとするトラバースを通過し、長助池分岐に到着します。
地図には水場の表記がありますが、枯れているようで見つけることはできませんでした。
さて、ここから妙高山への登り返しが始まります。
今回の山行で一番しんどかったのがここ、妙高山への登り返し。
展望のきかない急登が続きます。樹林帯なのでそれほど熱くないのがせめてもの救い。
ということでしんどかったので写真も少なく、頂上に到着です。
こちらの頂上からも360°の展望が楽しめます。でも少しガスが湧いてきました。
北峰にも移動。
途中、日本岩という大岩があり、そこに登っている方が。
私も登りたかったけど、難しそうで断念。あそこからの眺めはさぞ気持ちいいだろうな。
山頂を堪能し下山を開始します。
急登を下り、外輪山の登り返しを超え、黒沢池ヒュッテにつく頃にはすっかりガスに巻かれてしまいました。
特徴的な外観の黒沢池ヒュッテ。建築家の吉坂隆正氏により設計された建物です。
近代建築の巨匠 ル・コルビュジエに師事した経歴も持つ氏は、
日本建築学会の会長の他、日本山岳会の理事を務めた一面もあり、
登山経験に基づく山岳知識と、雪氷に関する研究に裏打ちされた山小屋を数多く世に残しています。
あの涸沢ヒュッテの新館も氏の設計によるものです。
黒沢池ヒュッテで昼食を自炊し、笹ヶ峰高原に向けて下山を開始します。
まずは富士見平を目指します。
こちらも花咲く素晴らしい高層湿原の中を歩くことができます。
名残惜しいですが高層湿原もまもなく終わりに差し掛かります。
この後は富士見平を経て往路と同じ道を登山口まで下ります。
途中の黒沢の水が冷たくておいしかった。
笹ヶ峰の登山口に下山後は、「ランドマーク妙高高原」に立ち寄り、温泉に入ります。
内湯と黒泥の露天風呂があり、洗い場・浴槽ともに十分な広さがあります。
浴槽につかると正面に妙高山がそびえたっています。
こちらの施設はお土産が買える売店、食事処も併設されています。
「居酒屋花子」にて、地ビール飲み放題の誘惑に耐えながら食事を済ませ、帰路につきました。
今年から始まった「山の日」の登山。
アルプスは大混雑すると踏んで、新潟まで足を延ばしました。
最高の天気の中混雑なく、高層湿原と高山植物を有する雄大な景色を楽しむことのできる素晴らしい山でした。
おしまい