2016.08.27 愛知県の三ツ瀬明神山に日帰り登山に行ってきました。
山と渓谷社の発行する「東海周辺 週末の山登りベスト120」に掲載されている山で、
愛知県の山の中でも屈指の急峻で険しい山である。
と評される山です。
実際に登山道は鎖場、梯子、やせ尾根とバリエーションに富み、登山道の脇にはロッククライミングの舞台となっている見事な巨岩群があります。
山頂からは中央アルプス、南アルプスを望むことができる見どころの多い山です。（残念ながら今回は天候に恵まれませんでした）
また、古くから信仰の山として登られてきた歴史や、愛知国体の山岳競技の舞台となった経歴もあります。
アクセス
三ツ瀬明神山には複数の登山口がありますが、今回は最もポピュラーと思われる乳岩峡登山口から山頂を往復するコースを選択しました。
登山口の最寄りICは三遠南信自動車道の鳳来峡ICです。
ICを降りたのち、一般道を登山口とは反対方向に少し走るとコンビニがあります。
登山道へのアクセスは「乳岩」の案内標識が要所要所に設置されています。
幅員の狭い道を通るところもありますが、距離が短いのでアクセスしやすい登山口と思います。
乳岩峡登山口の駐車場は路肩に串刺し駐車もしくは斜め駐車する形で駐車可能台数はあまり台数は多くないです。
この日は8：00頃に駐車場に到着しましたが、天候があまり良くなかったためか、まだ空きが多数ありました。何度も登られている方の話によると今日はすいているほうだとのことでしたので、早めの到着がお勧めです。
駐車場には男女別のトイレがありますが、手洗いはありませんのでご注意ください。
かつては売店などもあったようですが、見当たりませんでした。
歩き始めるとまず桟敷岩が現れます。一枚岩の上を歩くのですが、隣には乳岩側が一枚岩を川底として流れています。
水量は少ないですが、澄んだ水が綺麗です。この日は水に飛び込みたくなるほど蒸し暑かったです。
少し歩くと乳岩への分岐が現れます。乳岩方向に寄り道します。
乳岩の周回路は梯子の崩壊で通行できなくなっていました。
乳岩まで登ります。ものすごい存在感です。
岩の中の空洞まで階段が続いて登ることができます。
観音様が並んでいて雰囲気があります。
分岐点まで戻り、山頂を目指します。
雰囲気のある古い橋
一服岩の手前に水場があります。
少し飲みましたがおなかを壊すことはありませんでした。
渡渉もあります。水量が少なかったので問題なく通過します。
鬼岩に到着。巨大な岩が並んでいて、ロッククライマーが集っていました。
オーバーハングした部分を重量に負けずに登っていく様子は圧巻です。
カラビナの金属音が岩に反響して、緊張感の伝わるいい音でした。
鬼岩を通過すると、まもなく鬼岩乗越に到着。
ここから目指す三ツ瀬明神山の山頂を望むことができます。
木の根のむぎだしになった登山道を進みます。
胸突き八丁からは、登りが続きますがそれほど距離はありません。
三ツ瀬分岐で別の登山道と合流します。
ここから先は稜線歩きとなりますが、樹林帯のため展望はありません。
少し歩くと、最初の鎖場が現れます。
さらに進むと、高度感のある鎖場が現れます。
続いて梯子を上ると馬の背岩です。
展望が楽しめます。
さらにやせ尾根や巻道を進むと山頂に到着です。
展望台の上に登ると、中央アルプス、南アルプス方面の180度の展望が楽しめます。（東海周辺週末の山登りベスト120では360度の展望と記載がありますが、樹木の背が高く、西側の展望は望めません）
下山は来た道を戻ります。
登山中に小雨が降ったため、登山口近くの桟敷岩についた苔が濡れて、ビブラムソールもすっかりお手上げなほどスリッピーになっていました。雨天時は注意が必要です。
雨の桟敷岩
下山後は、近くの国道151号線沿いにある「名号温泉うめの湯」で汗を流しました。
内湯（ジャグジー付）、露天風呂、打たせ湯、サウナと休憩場所と食事処のある施設でした。
夕食は、30分ほど車を走らせて、静岡のハンバーグの名店「さわやか」でハンバーグを食べて帰宅しました。
おしまい
■コースタイム
乳岩峡入り口(08:35) → (08:50)乳岩分岐 → (09:19)乳岩
→ (09:23)乳岩分岐 → (10:39)鬼岩乗越(10:48) → (10:56)胸突八丁ノ頭
→ (11:32)六合目合流点(11:44) → (12:23)明神山(13:00)
→ (13:41)六合目合流点(14:00) → (14:24)胸突八丁ノ頭(14:25)
→ (14:32)鬼岩乗越(14:38) → (15:44)乳岩分岐 → (16:01)乳岩峡入り口
山行 約6時間00分
休憩 約1時間30分
合計 約7時間30分